領域12 インフォーマルミーティング 議事録
書記:佐々木 裕司
日時:9月9日(水)18:00-19:30
場所:M1会場
(1) 代表、副代表、次期副代表、運営委員について
現在の代表は横島智氏(東京薬科大学)、副代表は深尾浩次氏(立命館大学)であり、任期は2020年4月~2021年3月である。
2021年4月の次期副代表は甲賀研一郎氏(岡山大)である。
現運営委員および次期運営委員は以下となる。
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ソフトマター |
化学物理 |
生物物理 |
2019年10月~2020年9月 |
佐々木裕司氏(北海道大) |
木村明洋氏(名古屋大) |
永井健氏(北陸先端大) |
2020年4月~2021年3月 |
谷茉莉氏(東京都立大) |
齋藤真器名氏 (京都大) |
畠山哲央氏(東京大) |
2020年10月~2021年9月 |
伊藤弘明氏(千葉大) |
鬼頭宏任氏(JSTさきがけ/筑波大) |
山本尚貴氏(理研) |
(2) 次次期領域運営委員(2021年4月-2022年3月)について
担当運営委員からの簡単な紹介の後、推薦・了承された。
ソフトマター物理:作道直幸氏(東京大)
化学物理:根本文也氏(防衛大)
生物物理:伊藤創祐氏(東京大)
(3) 領域委員会での話
領域代表より、領域委員会に関して下記の報告がなされた。
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中止になった第75回年次大会に関して
- 概要集なしで取消となった講演が多数あった。
- シンポジウムに関しては同様のことをしないで欲しいとの話が学会からあった。きちんとした
取消の手続きが必要。
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秋季大会の開催方法変更の経緯に関して
- 秋季大会の開催方法について変更が2度あったことについて経緯を聞いたところ、以下の解答があった。
- まず、会場の熊本大学で新型コロナにともなう日程変更があった。会場が予定日に使えなくなり、当初開催予定の9月1日~4日を9月8日~11日に変更。
- その後、5月16日に会議が行われ、オンライン開催に変更。日程については、つくばの開催と合わせる案もあったが、2度の日程変更を避けるために見送られた。
- オンライン開催の問題点(5/27の時点の話)
- スクリーンショットを禁止することを検討。(この時点で業者は未定) たとえ、スクリーンショットを禁止できても、スマホで画像をとったり、録音するなど出来るので、対策は難しい。いい方法や、問題点について、あったら連絡してほしい。
- 他学会も同じ問題がある。他学会の様子も見て対応を考える。
- ポスターはPDFを張り付けコメント欄に書き込めるようにする。動画も可とするなどを考えている。(この時点で未定)
- 一般講演は15分だと切り替えトラブルなどで時間的に厳しいのではないかという意見が出たが、
それは通常でも起きているということで、特に変更はなし。ただ、座長は大変になるので、座長用チュートリアル講座などを検討。
- セッション数は増やせる。会場の制約が少ない。聴衆500人、1000人も可能である。(良い点)
- 参加登録費は1回で素粒子などにも出られる。(良い点)
- Phys Rev C が50周年となる。日本の核物理の貢献が大きい。
- 若手奨励賞の領域ごとの受賞者数を決める占有率の計算で合同が余計にカウントされることについて、公平性について問題提起があったが、弊害についての異論が多数出て、計算方法を変更しないことになった。
- やや形骸化していたシンポジウムの時間(3.5時間以内)を守り、それを越える場合は理由を明記することとしたところ、今回、ほぼこの時間制限が守られた。今後
シンポジウムを提案する場合にも、この点に注意が必要。
- 概要集アクセス権:次回(今回の秋季大会)に限りオンライン開催であることを鑑み、特別に参加登録費に値上げをせずに含めることにする。DVDは別に販売する。(値下げにならなかった
理由:会場費用はそこまで大きくはない。一方、Zoomは2会場あるので、その分お金がかかる。また、参加者数が読めず、最終的に大会収入がどのくらいになるのか分からない。結果、参加登録費を安くできない。)
- 概要集がオンラインになって不便なので、もっと読みやすくするための工夫がほしいという要望を出した。
(4) 若手奨励賞についての報告
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若手奨励賞:今年度の状況についての報告。
審査委員長が欠席のため、領域代表が代わりに説明。
11名の応募があり審査が行われた。
審査結果は10月中旬頃に領域代表から受賞者に報告される予定。
若手奨励賞:第14回(2019年度)で退任の審査委員、高須昌子(東京薬科大)、吉森明(新潟大)、
藤谷洋平(慶応大)、関和彦(産総研)、重田育照(筑波大)、小松崎民樹(北海道大)
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前回の年次大会で予定されていた受賞講演について
前回のインフォーマルミーティングにおいて、(今回の)秋季大会で
記念講演を行うことを検討していたが、今年度の受賞者とともに春の(次の)年次学会で記念講演が行われる予定である。
(5) 米沢富美子記念賞について
- 昨年度の米沢富美子記念賞について説明がなされた。
- 領域12から推薦した柳澤実穂先生(東京大)が受賞者の一人となった。
- 記念講演は受賞から1年以内に領域から申請することになる。
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4名以上の応募があった場合にどのように審査するかについて議論がなされた。
- 今年度は領域代表、領域副代表、前領域代表、次期領域副代表で審査して決めるという報告が領域代表よりなされた。
- 運営委員が応募者になる可能性があるので、運営委員を含めないことにしたという説明があった。
- 今年度の審査方法を来年度以降も続けていくのはどうか、という意見があった。(可能性は低いが、
応募者が領域代表、領域副代表、前領域代表、次期領域副代表のいずれかに該当する場合はどうしたら良いか。)
- 応募者が審査員と利害関係にある場合はどうするのか、という意見があった。
次回以降また議論する。
(6) 論文賞について
領域代表より、領域12からも応募できるので条件を満たしている方はぜひ応募してくださいとの
話があった。
(7) 学生優秀発表賞について
- 領域代表より下記について説明がなされた。
- 今年度の年次大会で中止となった学生優秀発表賞の代替措置を、今回の秋季大会で検討中であったが、実施できなかった。
- 領域代表より代替措置として以下の提案がなされ、承認された。
- 来年度の春の年次大会により多くの学生優秀発表賞を出すことを検討している。
- 賞の質を落とさないために、多くの学生参加をうながす。それに伴い
審査委員も多くの方にお願いする。(具体的には前年度の運営委員も審査に参加する。)
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- 昨年度発表できないまま卒業(修了)してしまった方は、学生優秀発表賞に応募できない。(学会側の依頼)
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春に応募した方が分かるようにしておく。(どのように考慮するかについては要検討。)
(8) 春の学会(2021年3月)シンポジウム等の提案
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この場では提案は無し
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秋季大会のシンポジウムの提案件数が通常の半分以下になっている。積極的な提案をお願いしたい。
(9) インフォーマルミーティングの追加開催の提案
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学会終了後、領域会議の前の期間のどこかで、試験的に追加でインフォーマルミーティングをしてはどうか、という
提案が領域代表よりなされ、了承された。(情報はメーリングリストで流し、参加は登録制にするなどを検討)
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提案の背景は下記の通りである。
- 他の領域のいくつかは、事前にシンポジウムなどについて議論した上で領域会議に参加している。
- Zoomなどを使えば、年次大会や秋季大会とは別にインフォーマルミーティングを開催可能。
- 学会が終わった後に何か意見が出てきても、それをくみ上げる場がない。
- 質問など
- 領域会議の前に何を話すのか?参加必須であるか?
----> インフォーマルミーティングで決まらなかったこと、例えば今回のシンポジウムについての話合いなど。強制参加ではない。
- 定期的に開催するのか?必要に応じて開催するのか?
----> 必要に応じて開催する予定である。
(10) 物理学会の英語対応について
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前回のインフォーマルミーティングで「英語対応については、次回の領域会議ではなく、秋の領域会議で決定して欲しい」と
次回の領域会議で提案する原案が出され認められた。領域会議では、春の年会が中止されたことを踏まえて、「秋のインフォーマルミーティングで改めて議論してほしい」とのことだった。
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次の領域会議で領域12としての意見を話す必要があるため、議論がなされた。
- 発表スライドだけ英語にする。(岡本先生、名古屋大)
- 言語が思考の仕方に影響している部分があるので、発表する言語も大事である。原則英語でも日本語で話したい人には日本語発表を許可する。発表する言語は発表者が選ぶ。(吉森先生、新潟大)
- 英語を必須にすると、学生の発表が減ってしまうかもしれない。
- 発表が英語というのはどこまでが英語なのか。質疑応答も含まれるのか。(栗田先生、都立大)
- 通常のセッションとは別に英語セッションを準備する。(作道先生、東京大)
- 1年に二回ある大会でセッション毎で英語発表、日本語発表を分ける。(千葉先生、慶応大)
----> 日本語と英語で分けると、結局日本語になってしまうのではないか。
----> 英語で発表するとメリットがあるようにする。例えば、学生優秀発表賞を英語にする。
- 物理学会は幅い広い分野の内容を扱うので、生物物理学会と同様に全て実施できるか。
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臨時でインフォーマルミーティングを行い議論をまとめて領域会議で報告する。
(11) 合同セッションの運営に関する提案(前回のIMの続き)
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領域11と領域12で主領域をどのように交代するか:
- 時間の都合で今回は保留。それまでに運営委員の間で話し合い、
(次回の)臨時のインフォーマルミーティングで議論する。
- 意見があれば運営委員に連絡する。
(12) 年会での発表について
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領域代表より、若手奨励賞の受賞者数と米沢富美子記念賞の推薦枠に関して以下の説明があった。
- 若手奨励賞の受賞者数、米沢富美子記念賞の領域推薦枠は年会での発表数により決まる。
- 現在の領域12の枠は3人で、3年前の年次大会で発表数が多かったお陰でこの枠を守れている。しかし、ここ2年間の発表数がやや低調だったため、再び枠が2人になる可能性がある。
- 特に次の年会は、積極的に発表して欲しい。
(13) その他
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領域代表より、領域12の概要集の提出率について報告がなされた。
領域12の提出率は他の物性領域と比較すると低い。なるべく概要集を提出して欲しいとの説明があった。